ZOOM UP【β-グルカン】 COVID-19受け、グローバルで市場

 新型コロナウイルスの登場により、免疫システムへの有効性を持つβ-グルカンへの関心が高まっている。免疫領域での研究レポートは“毎週50本以上”が発表されるともいわれるなど、天然の免疫調節物質としてのエビデンスはトップクラスだ。米国調査会社NBJが発表した2020年の米国サプリメントビジネスレポートによると、免疫に関連した製品は前年比9.3%と大きく成長した。特に米国では免疫に関するヘルスクレームが早くから実現しており、酵母由来β-グルカンなど免疫賦活素材を配合した商品を指す“イミューンヘルス”の利用が定着していることも成長を後押ししているとみられる。

 

 調査会社グローバルインフォメーションが発表した市場調査レポート「ベータグルカンの世界市場」によると、食品や飲料、パーソナルケア、医薬品、栄養補助食品、動物飼料用途でのβ-グルカンの世界市場規模は2020年時点で4億380万ドルだったが、2026年には6億2,830万米ドルに達すると予想する。「より健康的な代替品への需要の高まりと、健康的な食材への消費者の嗜好の変化がβ-グルカンの需要と市場の成長を促進すると考えられる」としている。こうなると期待されるのが国内での利用拡大だ。消費者の免疫への関心は年々高まっており、サプリメントとしての利用拡大が期待される。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1735号(2022.3.2)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら