【トピックス】 毛髪AGEsに脚光、糖化ケアの注目分野に

 同志社大学生命医科学部 糖化ストレス研究センターの八木雅之教授によると、糖化ケアの最新注目分野はヘアケアだという。9 月に東京ビッグサイトで開催された展示会「ダイエット&ビューティーフェア2021」では、専門セミナーとして同氏が登壇。「糖化は老化!糖化ストレス研究最前線2021」と題し、糖化対策としてのヘアケアに触れた。髪の毛の変化は肌に次ぐ、女性の老けポイントだといい、白髪やツヤ、髪が細くなるなどの髪の老化を40代から実感するという。毛髪の構成成分は約80%がタンパク質となっており、このうち80~90%をケラチンが占めている。同氏は「ケラチンも糖化(AGEs化)する」という。毛髪の糖化度と血中HbA1cの相関では、非糖尿病患者に対し糖尿病患者の毛髪中の糖化度が高いことがわかっている。

 

 また、ウシ血清アルブミンとウシ血清アルブミン終末糖化産物を用いた試験では、ヒト由来毛乳頭細胞のAGEs化タンパクにより活性酸素種が活性化され炎症性サイトカインの過剰分泌が起こり、脱毛が引き起こされるという。こうした研究を背景に、大手ヘアケアメーカーなどは頭髪や頭皮の糖化ケアに着目し、糖化反応抑制素材を配合したシャンプーやトリートメントなどを発売している。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1727号(2021.11.3)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら