別冊Ⅱ【機能性表示食品 開発ガイド2021】 受理1,000社、4,000品目突破

 機能性表示食品の受理数が9月27日、4,000品を突破した(届出取り下げを除く)。昨年10月に3,000品を突破してから1年かからず1,000品を上乗せした。同日時点での今年度受理数は463品となり、これまでの年度別最多記録である20年度の同時期を約100品上回る超ハイペースで受理が進んでいる。受理事業者数は計1,033社。キリングループによる免疫表示の受理が企業の開発意欲を刺激しており、機能性表示食品市場は盛り上がりを見せている。

 

 機能性表示食品がスタートした2015年度の受理数は310品。1,000品の大台に到達したのは2017年8月で、19年7月に2,000品を超え、20年10月に3,000品を上回り、今回4,000品を突破した。30年の歴史がある特定保健用食品の許可・承認数は1,075品で昨年同時期と変わらず、機能性表示食品との差は開く一方だ。受理事業者数は9月に1,000を超え、現在1,033(個人名での登録を含む)。今年度の新規受理事業者は現時点で81社となっており、創健社、久光製薬、カイゲンファーマ、ワタミ、シェフコ、カインズなど様々な業種が受理を取得している。

 

 取り下げを除く受理数トップは東洋新薬。2位がファイン、3位が伊藤園、4位がアサヒ飲料とアサヒグループ食品となっている。受理数トップ30社の合計は1,149品で、全体数の28.7%を占める。受理1,033社のうち、半数弱は受理が1品の企業だ。機能性関与成分はGABAが416品で断トツの状況が続く。これは単独配合のみの集計で、「リコピン+GABA」「イソマルトデキストリン+GABA」など、多素材と組み合わせるケースを含めると、GABAを含むものは約500品になる。サプリだけでなく菓子や飲料など様々な剤型に利用できることに加えて、睡眠や血圧などマルチ機能を表示できる点が支持されている。この1年で急増しているのが、「ブラックジンジャー由来ポリメトキシフラボン」。昨年10月に45品だった商品数は94品になり、受理数で7位に急上昇している。なお機能性関与成分の種類は、本紙の集計で400を超えた。

 

※別冊特別号【機能性表示食品 開発ガイド2021】は、1号丸ごと機能性表示食品の最新市場動向をはじめ、話題のトピックス、原料/受託製造/試験/支援に関わる主要企業の紹介などを網羅。1号で機能性表示食品市場の今を把握できる特別号です。

 

詳しくは健康産業新聞1725C号(2021.10.6)で
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