マスクの日本産業規格(JIS)が制定
厚生労働省と経済産業省は6月16日、マスクの日本産業規格(JIS T 9001およびJIS T 9002)を制定したことを発表した。新型コロナ禍でマスクの需要が高まる中、マスクの品質に対する関心の高まりを受け、医療従事者や一般消費者が安心してマスクを着用するに当たって、マスクの性能およびその試験方法について標準化を図ることが目的。今後はJIS原案作成団体である(一社)日本衛生材料工業連合会が、関係する機関と連携し規格の適合性を審査し、適合したマスクには、同連合会が発行する認証番号等を表示することができる仕組みを運用する。
JIS制定を受け日衛連は25日に記者会見を開催。JIS T 9001が適用となる一般用マスクの性能要件については、①PEF(微粒子捕集効率)、②VFE(ウイルス捕集効率)、③BFE(バクテリア飛沫捕集効率)、④花粉捕集効率試験、⑤安全・衛生(Ⅰ通気性に関する試験、Ⅱ遊離ホルムアルデヒド、Ⅲアゾ化合物(着色の場合)、Ⅳ蛍光)となる。1 つ以上の機能項目で規格数値および安全・衛生項目を満たすことが条件となり、満たした項目以外の機能は標榜できないとした。一方、医療用マスクの性能要件は、VFE、BFE、PFEの捕集効率に加え、可燃性、人工血液バリア性および安全・衛生項目となるが、捕集機能など各項目別の規格数値によりクラスⅠ~Ⅲに分類されることになる。JIS T 9002適用の感染対策医療用マスクについては、同会と日本呼吸用保護具協会と連携して審査することで進めているとし、運用については、しばらく時間が掛かるとのこと。つづく
詳しくは健康産業新聞1719号(2021.7.7)で
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