【調査データ解説】 今年上期「良かった」2ポイント増

 2021年上期の経営状況について聞いた結果、「良かった」との回答は昨年調査と比較して2ポイント増の27%、「悪かった」は同2ポイント減の30%、「どちらともいえない」は昨年同等の43%となった。今年上期の売上高が前年を上回った企業は43%となり、昨年調査より4ポイント増加した。増収企業の多くは昨年同様、水素ガス吸入器の取扱企業となった。一方で、2021年通期の経営見通しを聞いた調査では、「良くなる」との回答が昨年調査より12ポイント減少の34%だった。「悪くなる」は同7ポイント減の9 %、「どちらともいえない」は同19ポイント増の57%となった。通期の業績が前年比を上回ると見込んでいる企業は41%、下回る見込みとの回答は19%、横ばいとの回答は40%だった。

 

◆対面販売が好調、施設導入も進む

 

 水素原料の供給先、水素商材の卸・販売・OEM先を複数回答で聞いた調査では、「メーカー・商社」では医療・健康機器が12票でトップ、次いで化粧品(10票)、健康食品と食品・飲料が8票となった。「無店舗販売」では、昨年調査同様、通販が22票でトップ、次いでネットワーク販売(12票)、宣講販(10票)、訪販(9票)となった。「店舗販売」では、昨年調査同様、薬局・薬店・ドラッグストアが10票でトップ、次いで健康・自然食品専門店(6票)、百貨店と家電量販店が5票で続いた。「施設」では、昨年調査同様、エステサロンが22票でトップ。次いで治療院・施術院(18票)、医療機関(17票)、理美容室(13票)となった。

 

◆コロナで海外取引「実績あり」激減

 

 水素商材は昨今、日本以上に中国をはじめとするアジア諸国や欧米など、海外市場での需要が高まっている。昨年調査では、海外取引実績について「実績がある」との回答は78%に上った。ところが今回の調査では55%に激減。新型コロナの影響で、取引がなくなったと回答する企業も少なくなかった。輸出実績のある国について複数回答で聞いた結果では、1位は本調査開始以来トップの中国19票で今回も断トツ。次いで香港(8票)、台湾と米国が7票、韓国とマレーシアが6票となった。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1714号(2021.4.21)で
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