【食系店舗ルート】 市場規模910 億円(前年比4.7%減)に

 本紙編集部では、全国の健康・自然食品を扱う食系主要卸や主要店舗などに対し、アンケートや聞き取り調査を実施。これまで対象外だった一部店舗の売上を重ねて売上高を集約したところ、2020年の食系流通市場規模は推計で910億円(前年比4.7%減)だった。

 

 新型コロナウイルスの感染拡大は食系流通の消費動向に大きな影響を及ぼした。緊急事態宣言による営業自粛や不要不急の外出自粛は巣ごもり消費を新たに生み出し、売れ筋にも変化が出ている。スーパーマーケットでは、発酵食品(ヨーグルト、キムチ、納豆)、乳酸菌関連など健康志向食品の好調ぶりが目立った。

 

 政府による不要不急の外出自粛要請は、食材宅配サービスやネットスーパーといったチャネルの利用も加速させた。一方、百貨店ルートは訪日外国人(インバウンド)の需要激減、時短営業や臨時休業が響き、過去最大の落ち込み幅を記録した。コ
ンビニルートはオフィス街の店舗を中心に客数の減少が続き、苦戦を強いられた。食系流通はチャネル別にみると好不調の明暗がくっきりと分かれた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1707号新年特別号(2021.1.6)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら