米WFM 2021年の食トレンド、コロナで変容
WFMのトレンド予測は毎年発表されており、今年で6回目。国内外のバイヤー、料理専門家、消費者ら50人以上のチームが製品調達、消費者の購入傾向を調査しトレンドをまとめた。トレンド予測1位となったのは「健康」。具体的にはスーパーフード、プロバイオティクス、出汁、ザワークラウトなどで、「免疫サポートが求められている」としている。WFMは「サプリメントと食品の売り場の境界線はあいまいになりつつあり、その傾向は2021年に加速する。サプライヤーもビタミンC、キノコ、ハーブといった免疫をサポートする機能性成分を積極的に提案している」と分析している。
2位は「特別な朝食」。在宅勤務が広がり、週末だけでなく、毎日の朝食により気を配る傾向が進むとしている。パンケーキ、エッグバイト、緑豆から造られたプラントベースの卵などが注目を集めるとした。3位は「基本食材」。キッチンで過ごす時間が増え、パスタ、ソース、スパイスなど基本食材に斬新なものを求める傾向があるとしている。4位は「コーヒー素材」、5位は「離乳食の進化」。6位には、未利用素材を活用する注目のキーワード「アップサイクル」がランクインした。
以下、7位がオメガ3系などより健康な油を求める「オイル転換」、8位がプロバイオティクスの観点でも注目を集めるコンブチャ、9位が健康志向からパスタやシリアルに利用が進むひよこ豆、10位が果物や野菜素材のジャーキーとなった。WFMは「2021年の食品トレンドは食品業界の時代の兆しを明らかにしている」としている。最高マーケティング責任者、ソーニャ・ガフシ・オブリスク氏は「2020年には消費者の習慣に根本的な変化があった。より料理に情熱を見出し、健康的な商品をより多く購入し、より自宅で朝食を食べるようになった」としている。つづく
詳しくは健康産業新聞1703号(2020.11.4)で
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