食薬区分改正 テフ、NMNの商機拡大
厚生労働省は3月31日、薬区分の改正について都道府県等に通知、NMNやテフなどが「非医薬品リスト」に新規収載された。スーパーフードとして国内外で注目度が急上昇しているテフについては、取り扱いメーカーから「間違いなくプラスになる」と期待する声が上がる。NMNについてもサプライヤーが上市に向けた準備を進めている。一方、「医薬品リスト」には新たに11成分が収載された。
今回の改正で新たに「非医薬品リスト」に加わったのは、テフ(果実)、β-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)、ニコチンアミドリボシドクロライド。また、これまで全草が非医薬品扱いだったヒルガオに関して、今回「根」を医薬品リストに区分し、「地上部」を非医薬品リストに収載した。
テフは食経験があり、安全性に問題なしと判断。NMNについても、食品中に含まれており、非医薬品とみなされた。テフは米国のホールフーズマーケットが今年の注目トレンドの上位に挙げているスーパーフード。世界最小の穀物といわれ、ビタミン、ミネラル、食物繊維などを含有する。取り扱いサプライヤーでは今回の改正について、「間違いなくプラスになる。これまでは宙ぶらりんの状態だったので、説明がしやすくなる」と市場活性に期待を寄せている。
NMNはメディアでも取り上げられた新成分で、改正案の発表以降、原料サプライヤーによる取り扱いが活発化。今回の改正を受けて「近日中にサンプルワークを開始する」という声も聞かれる。
一方、医薬品リストに追加されたのは、エンベリア(果実)、カイコウズ(全草)、カンレンボク(全草)、クジチョウ(全草)、ケイコツソウ(全草)、コオウレン(茎・根茎)、ダイフクヒ(果皮・種子)、ハナビシソウ(全草)、ヒヨドリジョウゴ(全草)、ヒルガオ(根)、ルリヒエンソウ(全草)―― の11成分となった。つづく
詳しくは健康産業新聞第1690号(2020.4.15)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら