2019年配置薬、宣講販ルートは前年割れ

 2019年の配置薬販売ルートにおける健康食品の売上高は本誌推計で409億円(前年比2.6%減)。配置薬市場は年々縮小しており、配置用医薬品生産額を見ても142億2,400万円(同0.3%減)となっている。

 苦戦が続く中、医薬品以外のサプリメント、健康食品の開発を進めるメーカーもあり、健食の構成比は、医薬品以上に拡大しているようだ。富士薬品は、配置薬事業の18年度売上高(18年4月~19年3月)が254億円(同2%減)となり微減。一方で、伸長するドラッグストア、医薬事業は伸長している。中京医薬品は、売上高52.6億円(同4.3%減)となり、うち常備配置薬は6億円弱と見られる。

 移動店舗による宣伝講習販売などその他の無店舗販売ルートは、306億円前後まで売上が減少(同1.3%減)している。同市場は、老舗企業が多く、酵素関連商品、免疫、抗メタボ関連サプリなどが扱われている。店舗数は減少傾向にあり、固定店舗など他の業態にシフトするケースも見受けられる。顧客の8割以上が65歳の高齢者が占めており、リピートを重視する傾向が強くなっている。つづく

 


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