2019年トクホ市場、6,400億円(前年比1.5%減)に
2019年のトクホ市場は、6,400億円(前年比1.5%減)となった。年間の表示許可件数は32品で、一昨年を下回った。市場全体では、トクホ飲料の苦戦が続いた。機能性表示食品の飲料上市は活発だった一方、トクホ飲料は話題となる製品が少なかった。
商品サイクルが短く、競争が激しい飲料業界では、機能性表示食品の方がヘルスクレームの範囲も広く事業展開しやすいことも要因となっている。各社、トクホの持つ健康機能の再発信に努めるほか、商品ブランドの強化、20・30代男女の獲得に向けた販売プロモーション、SNSを活用した新サービスなど、巻き返しに向けた活動に取り組む。
乳製品トクホは、機能性表示食品の影響はほとんどなく、明治、森永乳業、雪印メグミルクの大手3社とも堅調に推移した。一方、機能性表示食品とのすみ分けの必要性が指摘されるなか、消費者庁では、疾病リスク低減表示に関する調査を開始。機能性表示食品と異なる領域だけに今後の動向が注目される。つづく
詳しくは健康産業新聞第1683号(2020.1.1)新年別冊号で
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