【話題追跡】米国中心に広がるCBDの熱狂、国内でも商流拡大!

 2019年、アメリカを中心にヘンプ由来の有効成分CBDを配合した商品の流通が拡大した。同国では、サプリメント、化粧品、ペット用品など幅広い用途で利用が進み、飲料やネットワーク系の大手メーカーが市場へ参入。CBD専門店だけでなく、ネットワークビジネス、GMS、通販、飲食店など幅広いチャネルで商品が流通している。

 日本においても、法規制の対象外であるヘンプの「成熟した茎」「種子」から抽出したCBDを配合し、液体クロマトグラフィ(HPLC)法により規制成分であるテトラヒドロカンナビノール(THC)の除去が確認された商品が輸入され、大手ECモール、自然食専門店などで流通している。

 原料サプライヤーや受託メーカーの間でもCBDの取り扱いは増えており、10月に開催された食品原料展「食品開発展2019」では、サプリメントのほか、飲料、プロテイン、チョコレートなど様々な用途での提案が見られた。

 スポーツニュートリション分野では、アスリートの睡眠改善や緊張緩和といった用途でのニーズが高まっており、プロスポーツチーム、選手と専属契約を結ぶCBDメーカーも見受けられる。また今秋より、キャナウェイやヤンジェヴィティなど外資系ネットワーク大手の国内参入が相次いでおり、ネットワークビジネスでの展開も広がっている。

 メディアでの取り扱いも増え、業界紙のほか、女性誌や経済紙・誌、アスリート向け媒体など一般メディアでの露出も進む。週刊ダイヤモンドは11月、「グリーンラッシュがやってくる」と題したWEB連載を実施。「大麻特需がやってくる!新たな金脈を前に日本はどうする!?」と銘打ち、海外でのCBDビジネスの熱狂ぶりと国内での商流について紹介。大学教授による学術セミナーに専門メーカーの他、官僚、大手メーカー、総合商社関係者が姿を見せている様子などを取り上げた。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞第1681号(2019.12.4)で
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