【トピックス】 インフォームド・チョイス認証、国内39社・100以上に

 インフォームド・チョイス(IC)は、英国の分析機関LGC社が2007年に設立したサプリメントのアンチ・ドーピング(AD)認証プログラム。分析機関などの国際規格で世界ドーピング機構(WADA)の指定分析機関が取得を要求される「ISO17025」に基づき、質の高い分析を実施している。認証開始から10年以上が経過するが、これまでにコンタミネーションが発生したことはない。

 ICは、サプリメントに禁止物質が含まれるか否かを分析するだけでなく、高い品質基準に則って製造しているかなど、包括的に調査する。認証取得後は製造ロット毎に分析をするか、あるいは毎月1回、サンプルを市場で無作為に購入して分析を行い、製品の安全性を継続的に保証する。分析結果やテストされたバッチナンバーは、消費者が検索できるようにホームページ上で公表される。

 LGC社によると、禁止薬物試験を実施していない原材料で、コンタミネーションが起きるリスクは10分の1程度。一方でIC認証プログラムのような高いレベルでの検査を実施すれば、5,000分の1程度までリスクが大幅に軽減されるという。

 2016年以降、バイオヘルスリサーチリミテッド社(東京都文京区)を国内総代理店として日本での展開を開始。現在までに39社(製品33社、原料5社、工場1社)、100以上の国内製品が認証されている。サプリメントはもとより、原材料、工場まで認証の幅を広げており、「ADに対応している以上に、国際的に認められる製品の信頼性、品質を担保する客観的な指標として評価する」(原材料メーカー)という声も聞かれる。

 今年5月には、『キューピーコーワαドリンク』(興和)、8月には『リポビタ
ンD』(大正製薬)がICを取得。「スポーツ栄養品質管理のグローバルスタンダードです」と大々的にPRを行うなど、指定医薬部外品カテゴリーでの取得も見られる。

詳しくは健康産業新聞第1680号(2019.11.20)で
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