ウェブで「免疫高める」→商品サンプル送付 消費者庁、景表法違反で措置命令
消費者庁は11月1日、『ブロリコ』という食品を摂取するだけで免疫力が高まるかのように表示していたとして、イマジン・グローバル・ケア㈱(東京都港区)に対し、景品表示法に基づく措置命令を出したと発表した。
同社は「ブロリコ研究所」というウェブサイトで、「ブロリコ」という成分について、「免疫を高める」などと表示。成分に関するサイトとなっているが、画面中央に「資料の無料送付はこちら」とあり、資料請求者には冊子・チラシを送付。商品の注文ハガキ付きチラシと無料サンプルも送付していた。
これらの一連の流れを見て消費者庁では、「本件商品(ブロリコ)を摂取するだけで、免疫力が高まり、疾病の治療または予防の効果が得られるかのように示す表示」と判断。同社から提出された資料について、合理的根拠とは認められないものとみなした。同社に対し、再発防止策を講じることと、同様の表示を行わないようにすることを命じている。
景表法ならびに健康増進法では「表示」について、「顧客を誘引するための手段として行う広告」と定義。2016年6月にまとめられた「健康食品に関する景品表示法及び健康増進法上の留意事項について」で具体例を挙げている。また具体的な商品名が示されていなくても、直ちに「表示に該当しないと判断されるものではない」と規定。消費者庁では、「商品名がなければセーフというわけではない」(表示対策課)としている。
詳しくは健康産業新聞第1680号(2019.11.20)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら