米国WFM 2020年、「モリンガ」「テフ」等がトレンドに

 米国ホールフーズマーケット(WFM)の国内外バイヤーや料理専門家を含む50人以上の有識者が、消費者の嗜好や世界中の食品およびウェルネス業界の展示会トレンドを分析し、来年に注目される食品トレンドのトップ10を発表した。

 第1位となったのは「再生農業」。「再生農業」は土壌や環境に利益をもたらす農業実践を意味し、近年米国では、土壌回復や生物多様性保全など、環境に配慮した生産方法が、消費者の商品選択における重要指標となっていることを理由に挙げている。「ナチュラル・プロダクトツ・エキスポ」を主催するインフォーマ社が実施した最新調査でも、米国の消費者が健康・栄養食品を購入する際に重視する10項目で、「持続可能性」「クリーンラベル」「ゴミの減量化」などが挙げられており、“環境配慮”に対する消費者意識の高さがうかがえる。

 国内大手食品メーカーの商品開発担当者は「“健康”と“環境”は車の両輪。食品小売業の“環境”に対する取り組みも広がっており、健康志向食品、健康食品もその流れが加速するだろう」とみる。

 第2位は「機能性代替小麦粉」。タンパク質や食物繊維などを含有する代替小麦粉として、果物や野菜、雑穀由来小麦粉の消費が拡大していると分析。品種別では、テフ粉、カリフラワー粉、バナナ粉、タイガーナッツ粉などが注目されているという。

 第3位は「西アフリカ由来機能性素材」。米国の食品マーケットでは、“西アフリカのスーパーフード”として知られているモリンガやフルーツのタマリンドをはじめ、ソルガムきび、フォニョ、テフなどの雑穀がマーケットを賑わせている。さらに、ピーナッツ、ジンジャー、レモングラスを使用した伝統的な西アフリカ風味の料理人気が消費ニーズを後押ししていると分析している。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞第1679号(2019.11.6)で
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