特集【“冷え”対策】 “温活”が健康的なライフスタイルとして定着
季節を問わず、日常生活で体を温めることを推奨する“温活”が、健康的なライフスタイルとして定着している。メディアや専門WEBサイトで、体を温めることによる健康・美容上の様々なメリットを取り上げる機会が増え、温活の恩恵が広く一般消費者に認知されるようになってきたことが要因だ。
実際、マルハニチロが10月3日にリリースした女性たちの「温活」に関する調査では、秋冬に温活を行った経験がある20~40代女性500人を対象に、温活のメリットについて聞いた結果、「メリットがあると思う」との回答は97%に上り、「気持ちが明るくなる」(83%)、「家事や仕事が上手くこなせる」(74%)など、多くの女性が温活にメリットを感じている実態が明らかとなった。
また同調査では、ワンシーズンあたりで温活に掛ける金額について聞いた結果、温かさを取り入れるための食品や服、靴下など全ての商品の合計金額は平均7,923円となった。今年興味を持っている「温活」については、1位が「食」(体を温める飲み物・食べ物をとる)で88%、2位は「服装・グッズ」(体を温める服装、グッズを身につける)で78%、3位は「入浴」(入浴方法を変える、入浴剤を使う)で75%、4位は「運動」(ウォーキングやストレッチで体の基礎代謝を上げる)で70% ――となった。
温活サポート商材は、外側から体を温める機器、衣料品、浴用剤などのノンフーズ商材をはじめ、内側からアプローチする血流改善や温感素材を配合したサプリメントや食品まで幅広い。その市場は、家庭用医療機器や浴用剤、ショウガや高麗人参配合のサプリメントなど、主要アイテムだけで1,500億円を超え、肌着類など全てのアイテムを加えた全体では2,000億円規模に達すると推計される。
近年では、これらサポート商材は秋冬限定ではなく、年中を通して売れる商材へと成長を遂げている。さらに前述の調査では、運動をすることで基礎代謝を高めることへのニーズも見られ、今後は運動周辺商材も巻き込んで、さらなる拡大にも期待される。つづく
詳しくは健康産業新聞第1678号(2019.10.16)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら