台湾発「機能性農産物」10素材上陸

 財団法人農業科技術研究院、産業開発センター所長のWei-Lun Ho氏は、10月2~4日の「食品開発展2019」台湾パビリオンにて、機能性農産物の研究成果を発表した。パビリオンでは、開発された10の台湾発機能性農産物が披露された。

 同氏は、台湾は現在、国を揚げて農業に取り組んでおり、最先端農業技術の研究開発や農産物輸出を新興産業として国家の重要政策として位置づけていると指摘。それに関連して、同研究所はこれまで、産学官民連携による農業技術革新の開発や、企業や農産業のイノベーション創出を目指してきたという。

 今回発表された研究は、農作物の機能性研究から商業化までを手掛ける4年プログラムとなっており、現在20種類の機能性農作物の生産を実現。商品化の実現に成功した10種類の機能性農作物が研究成果として紹介された。台湾パビリオンには、6社が出展。同研究によって商品化が実現した「水稲」「セリバノセンダングサ」「枝豆」「ナンバンカラスウリ」「ローゼル」「台湾紫芽茶」「台湾GAP黄」「台湾キヌア」「霊芝」「赤ハトムギ」の10種類の機能性素材が紹介された。

 同氏は、機能性表示食品が普及するする日本への上陸を足掛かりに、グローバルマーケットへの展開を視野に入れたいという。2020年には同研究は一旦終了するが、さらに4年プログラムとして今後は機能性農作物の種類を拡大させるとともに、新たな商品開発として、果物、ハーブ、そして畜産物・水産物の研究にも力を入れて行きたいと強調した。

 

詳しくは健康産業新聞第1678号(2019.10.16)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら