期待のスポーツサプリ成分、クレアチンやカフェイン等

 立教大学コミュニティ福祉学部スポーツウェルネス学科教授の杉浦克己氏は、10月4日の食品開発展記念セミナーで「スポーツサプリメント新ガイドラインとこれからのスポーツサプリの開発」と題し講演。「JADAのサプリメント認証が来年3月に終了するため、インフォームドチョイスなど海外認証によるドーピング禁止成分の分析証明が必要になっている」と、海外機関によるアンチドーピング認証の重要性について言及した。

 また、IOCサプリメント合同会議での「ダイエタリーサプリメントとハイパフォーマンスアスリート」という合同声明で、「エビデンスの強いサプリメント成分として、カフェインとクレアチンが挙げられた」ことを紹介。「クレアチンは90年代から主に瞬発力向上系サプリに広く利用されてきた。カフェインは、脂肪を燃やす働きがあるため、長く持久力向上用途に用いられてきたが、現在は認知力を高めることが分かっており、瞬発系にも利用が進んでいる」とし、「エナジードリンクをはじめ飲料製品への配合が進んでいる」と述べた。

 同氏は今後、スポーツサプリ原料として期待される素材として、フィッシュオイル、緑茶、ベリー類などの植物系ポリフェノール、ビーツ、ビタミンD、乳酸菌、βアラニン、コラーゲンなどを紹介した。


詳しくは健康産業速報第2370号(2019.10.8)で
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