特集【高麗人参】 プレミアム原料の開発加速

 朝鮮半島を原産地とする高麗人参は、中国東北部やロシア沿海州にかけて自生するウコギ科の多年草植物。漢方では、「最も副作用の恐れがない上薬」に分類されている。日本で流通する高麗人参原料は、韓国産・中国産が大半を占めており、水耕栽培品のベルギー産(イノバックス)の流通も本格化している。水耕栽培の高麗人参は日本国内での栽培も。昨秋、農業組合法人・高瀬茶業組合(香川県)が水耕栽培による高麗人参スプラウトの作付をスタートしたことを発表し、話題を呼んだ。“四国発 高麗人参スプラウト”として、サラダ野菜としての提案のほか、高麗人参配合の醤油やスムージーが商品化され、地域振興に繋がっている。

 

 高麗人参市場にはドリンク、錠剤、エキス、カプセル、茶製品が流通している。本紙推計では、「滋養強壮・疲労回復」訴求の代表素材として、2010年以降の市場規模は200~250億円で推移。多種多様な健康食品が流通する市場環境の中、通販企業が定番サプリの1つとしてラインアップするほか、ドラッグストアがPB商品化するなど、健康食品としての「高い認知度」「流通実績」を武器に、底固い市場を形成してきた。今回の集計では、エナジードリンクや副材として配合されている製品を除いても、300億円を優に超える市場を形成していることがわかった。今後は、機能性表示食品の登場による市場の底上げにも期待がかかる。現状では、高麗人参由来ジンセノサイドを関与成分とする受理品は10アイテムに満たないものの、認知機能対応、LDLコレステロール対策の領域で製品化されている。

 

 滋養強壮・疲労回復訴求で男性向け商品としてのイメージが強い高麗人参ではあるが、『エクオール&発酵高麗人参』(オリヒロ)、『くらしの和漢高麗人参+(プラス)サプリメント』(永谷園)、『高麗人参ミルクティー』(オルビス)など、“フェムケア”をテーマに、女性層に照準を当てた商品も目立つ。ジンセンベリーを中心に、美容素材としても頭角を現しており、TVショッピングルートやエステ・理容サロンで順調に販売量を伸ばしている。某高級エステ店のバイヤーによると、「物販分野でプラセンタ、コラーゲンの次点に食い込んできているのは高麗人参(ジンセンベリー)。韓流コスメの人気は根強く、サプリや茶はもとより、フェイスパックや化粧水も売れ筋になっている」とする。「地域的に分析すると、高麗人参に関しては、九州地域の売上が他地域を大きく上回っている」という。つづく

 

 

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