法政大学大学院が論文発表、水素ヘッドスパがヘアカラー後の毛髪ダメージ軽減
法政大学大学院の堀牧子氏・原田裕輔氏・宮川路子氏らの研究グループはこのほど、水素ヘッドスパがヘアカラー後の毛髪ダメージ、臭気、色落ちの軽減に及ぼす効果について検証した論文を発表した。同研究は、水素の抗酸化作用、洗浄作用が、カラーリングのマイナス影響を軽減できるかに着目して行った。試験は、①健康な成人2人を被験者とし、それぞれに温水を使用した通常のヘッドスパと水素温水によるヘッドスパを施術し、頭皮と爪の根元付近の血管の血流速度、ヘアードライ後の毛髪の状態を比較。②別の成人2人を被験者とし、カラーリング後にシャンプーを行い、引き続き1人に通常ヘッドスパ、もう1人に水素ヘッドスパを施術、スパ洗浄液の状態を比較。③美容室で水素ヘッドスパを体験した男女16人にアンケート調査を実施、水素スパに対する主観的評価について検討。④毛髪サンプルを用いて、水素温水による毛髪表面特性と光沢度の評価、電子顕微鏡による毛髪表面の観察―― により検証した。
その結果、①では、水素ヘッドスパにより爪の根元および頭皮部の血流速度が増加、つや、滑らかさが改善することが示された。②では、水素ヘッドスパにおいてヘアカラー剤のスパ洗浄液への色落ちや泡立ちが確認され、水素によるカラー剤残留物の除去効果が示唆された。③では、水素ヘッドスパによる髪質の改善、カラー後の臭気軽減、タオルや枕カバーへの色移り軽減などの効果が報告された。④では、水素温水によってキューティクルの乱れが抑えられ、毛髪の光沢や滑らかさを向上させることが確認された。研究グループでは、「水素ヘッドスパは、ヘアカラー後の毛髪ダメージ、臭気、色移りを軽減する効果的な手段であることが示唆された」としている。つづく
詳しくは健康産業新聞1807号(2025.3.5)で
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