日本コエンザイムQ協会、21回目の研究会を開催

 日本コエンザイムQ協会は2月22日、東京工科大学で「第21回研究会」を開催した。東京都健康長寿医療センター研究所老化脳神経科学研究チームの井上律子氏が、「加齢に伴う運動機能低下とCoQ10による予防・改善の試み」と題して特別講演を行った。井上氏は、運動機能低下は中年期から始まると強調。健康寿命を維持する上で、「歩行機能は重要」と言及した。中・高年マウスを用いた試験では、CoQ10飲水投与群が、コントロール群(通常水)と比較して、歩行速度が向上したことなどを報告。長期投与でも同様の結果が示されたという。井上氏は、「加齢に伴う歩行機能低下の予防・改善にCoQ10補充が有効である可能性が示された。今後の臨床応用が期待できる」と述べた。また、現在行っている観察研究において、健常高齢者の血漿CoQ10値と歩行速度などの運動機能との関連を解析中であることを紹介した。つづく

 

 

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