別冊【腸内細菌】 免疫領域でのエビデンスも充実
機能性ヨーグルトという定義を作り出すキッカケとなった『明治プロピオR-1』。同時に乳酸菌ブームの火付け役も担った。そして免疫対策市場のエポックメイキングとなったのが、キリンホールディングスが開発した「プラズマ乳酸菌」による機能性表示食品の受理だ。「健康な人の免疫機能の維持に役立つ」旨の表示が実現した。免疫細胞となる「pDC(プラズマサイトイド樹状細胞)」を直接活性化し、活性化された司令塔の指示・命令により、免疫細胞全体が活性化され、外敵に対する防御システムが働くメカニズムだ。機能現在同乳酸菌を関与成分とした受理品は142品となった(2月13日時点)。次いで受理したのがアサヒグループホールディングス。「L-92乳酸菌」を関与成分に免疫表示受理を実現した。現在、グループ会社の商品15品で受理している。同じくpDCへの作用を機能性メカニズムとしている。このほか、免疫表示では「酢酸菌GK-1」で同じく受理。そしてこのほど、菌成分ではないが、ミカレアが「ユーグレナグラシリスEOD-1株由来パラミロン(β-1,3ーグルカンとして)」を関与成分に届出していた商品が受理。免疫細胞の「単球」と「ナイーブT細胞」への働きを作用機序にしているのが特長。pDC以外の免疫指標をターゲットにした初の受理品となり、今後もpDC以外の作用機序での受理が期待できる。つづく
詳しくは健康産業新聞1806号別冊『腸内細菌』(2025.2.19)で
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