特集【オリーブ】 多機能で、健食・コスメにも広がる

 健康志向の高まりに加え、料理への活用法などが知れ渡り、特色ある食用油が広く利用されるようになった。日清オイリオグループの定点調査(「インテージ社SCI-pデータをもとに自社で推計」)によると、2023年度・家庭用食用油市場は1,815億円(前年比100.5%)で、上位は、オリーブオイル(426億円・同比104.0%)、キャノーラ油(397億円・同比98.8%)、ごま油(370億円・103.5%)だった。なかでも、独特な風味や香りを持ち、様々な健康効果が期待できるオリーブオイルは、利用頻度が増加。ここ数年は400億円台を維持している。一方、主要産地・スペインなどでの干ばつによる不作が影響し、原料価格が高騰。各社、オリーブオイル商品の価格改定を段階的に実施しており、価格上昇による買い控えが進み、販売量は79.8%になった。同社では、小容量品や、汎用性の高いミックス品などを投入。「引き続き、需要を喚起する施策を打ち続けることに注力していく」としている。

 

 ただ、2024年のスペインは降雨に恵まれ、オリーブの生産量は大きく回復しているという。オリーブオイルに関する資格講座や消費者と生産者・製品を繋ぐイベントなどを開催する日本オリーブオイルソムリエ協会の多田俊哉理事長は、「価格上昇によるユーザー離れは少ないと考える。需要はあるので、オリーブオイルに関する正しい理解と商品知識を伝える人材育成を進め、良質なオリーブオイルを安心して購入できる場所を増やしていきたい」と話す。

 

 健食業界では、葉や果肉に含まれる有用成分「ヒドロキシチロソール」「オレウロペイン」「ベルバスコシド」「オレアノール酸」「マスリン酸」などに着目した機能性素材が流通する。機能性表示食品の累計受理数は90品を超える。表示内容は、「オリーブ由来ヒドロキシチロソールは抗酸化作用を持ち、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)の酸化を抑制することが報告されています」を中心に、「マスリン酸は筋肉に軽い負荷がかかる日常的な運動と併用することで、加齢によって衰える筋肉量を維持する機能があることが報告されています」「オレアノール酸およびオレウロペインは、身体活動時での脂肪の消費を助けることで、肥満気味の方の体脂肪の低減に役立つことが報告されています」など。ここ1 年は、「LDLコレステロールの酸化抑制」をベースに、GABAやエラグ酸などの機能性関与成分を加えたダブル表示品の受理も目立つ。つづく

 

 

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