特集【酵素・酵母食品】 市場規模495億円(前年比1%増)、回復に向け前進

 健康維持・体質改善を目的とした「断食(ファスティング)」は、コロナ禍の生活で女性層を中心に関心が高まった。自身の健康状態を見直す、身体をメンテナンスする機会となり、酵素商材の注目度が上昇し、市場活性化に繋がった。コロナ収束に伴い、断食ニーズは一服したものの、体感性の高い酵素商材として、ダイエットを目的としたユーザーからの支持は相変わらず高い。また今回、原料・OEM、販売メーカーからは、「“腸活”が浸透し、イベントなどで女性の反応が良い」「日々の健康維持や、身体の免疫を高めることを目的に購入するケースが目立つ」「食事代わりにドリンクを利用する人が増えている」などの声が聞かれ、利用方法が広がっている様子がうかがえた。さらに、「需要増を受け、中国向け原料を独自開発した」「米国向け商品を拡充する」「マレーシア、インドネシアへの輸出が伸長した」「発酵コスメとして海外で採用された」など、海外展開が実を結び、市場全体の底上げに繋がっているようだ。

 

 市場では、飲料、ペースト、サプリメント、キャンディなどが流通。販売チャネルは、通販、店販、ネットワーク、施設まで多岐に亘る。昨年の紅麹問題による大きなマイナス影響はみられなかった。通販で展開する野草酵素は、主力の飲料製品『野草酵素』の販売量が累計1,000万本を突破。発売25年のロングセラー商品になっている。万田発酵は、通販主体に、CVS、スーパーなどにも展開。通販向けでは、瓶タイプのドリンクを投入した。エステサロン向けでは、プロラボ ホールディングスが酵素商材などを販売。昨年は携帯用酵素ドリンクを上市し、「飲み切りタイプの個包装で好評」だという。薬系チャネルは、大高酵素、大和酵素などが薬局・薬店で展開。対面販売を重視し継続利用者の維持に努めている。1926年の創業以来、植物エキス発酵飲料『スーパーオータカ』を販売する大高酵素は、今春にスティックゼリー商品を上市する。店販では、生活の木が機能性表示食品の飲料『150種の素材 火の力』(機能性関与成分:ローズヒップ由来ティリロサイド)を自社店舗中心に展開。「コンスタントに売れており、外国観光客の購入も増えている。また、植物発酵エキスとザクロを配合したペースト品の売れ行きも良い」と話す。つづく

 

 

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