連載⑫【海外ヘルスケア最前線】 アーユルヴェーダ療法から学ぶヘルスケア市場
欧米を中心に変化するヘルススケアビジネスに携わり、健康食品事業を手掛けるOctroll㈱・代表取締役社長の田中啓之氏が、海外ヘルスケア市場の最新動向などを紹介する。
昨年末に仕事の出張でスリランカに行きました。道中様々な形でアーユルヴェーダ文化に触れる機会があり、現地レポートとして皆様にお伝えしたいと思います。ご存じの方も多いかと思いますが、アーユルヴェーダは約5,000年の歴史を持つインド発祥の伝統医学で、ドーシャと呼ばれる個々の体質に基づき、食事、薬草、オイルマッサージなどで心身のバランスを整え、病気の予防や治療を行います。スリランカでは独自に発展し、政府公認の医療制度を確立し、専門医による診療も行われています。現地の人々の生活にも根付いていますが、対処療法である西洋医学は一時的に症状を抑えるものの、副作用を引き起こし得るもの、と認識されています。
一方、アーユルヴェーダ療法については症状を引き起こす根本をつきとめ、個々の体質に適した自然療法を施すことで、少し時間は掛かるものの、根本から完治を促すものと認知されています。実際、私も興味本位で専門医に診察をして貰いましたが、脈を診るだけで「コレステロールが高めだね。薬を処方するから、3ヵ月間続けてみなさい。必ず正常に戻るよ」とのことでした。診察料と薬代を合わせて3,000円程度。実際、当社が取り扱う原料を含めて、欧米市場などで流通している臨床データを蓄積したブランド原料なども、元を辿ればアーユルヴェーダに行き着くことが多々あります。当社が協業している海外原料メーカーでは、自社の素材ライブラリーを有し、数あるアーユルヴェーダ植物の内、現実的に手配できる約900種類の薬用植物とその抽出物5,000種類以上をストックしています。最終用途に基づきこのストックから素材を選定し、最後はヒト臨床試験のステップを踏んで製品化しています。薬用途としての長い歴史が何よりの“エビデンス”というわけです。つづく
詳しくは健康産業新聞1806号(2025.2.19)で
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