特集【乳化技術・添加剤】 錠剤化技術の高機能化進む
サプリメントの錠剤開発では、原料となる粉体の流動性や均一性、成形性、吸湿による品質劣化などの観点から、添加剤の使用が不可欠だ。錠剤サプリメントで使用される添加剤には、主に成形のために用いられる賦形剤をはじめ、製造工程における流動性や滑り、結着改善などに寄与する滑沢剤や吸湿剤、味や臭いの強い素材の舌での不快軽減に寄与するコーティング剤などがある。複数の原料を配合する錠剤開発が主流となる中、使用する原料の物性に応じて、訴求する機能性を最大限発現させる錠剤化技術が要求される。錠剤化技術では、「結合性」と「崩壊性」の相反する品質の両立が要となる。医薬品の場合、錠剤の崩壊性および溶出制御は必須だが、サプリメントにおいても、摂取されるまで形状を保ち、体内での崩壊、および有用成分の体内吸収までを原料の物性別に添加剤を検討する必要がある。機能性表示食品や健康食品GMPにおいては、サプリメント錠剤の崩壊性が必須となっている。
錠剤の高機能化について、添加剤サプライヤーからは、「直打用乾式結合剤が最終製品の高付加価値化と製造効率化の観点から支持を得ている」「持続性放出製剤の基剤として好調」「混合耐性や滑沢性能に良好で引き合いが増えている」「コストメリットの高さと安定供給面が評価されている」といった声がある。設備増強や用途拡大など新たな動きも。高機能結合剤『セルニー』シリーズを提案する日本曹達は、今後の需要増を見据え、2026年上期の運転開始を視野に、二本木工場における生産能力を現状の1.5倍に増強する計画という。サプリメント用添加剤『メトローズ®』を提案する信越化学工業は、昨年11月、食品、添加物の規格基準の一部改正により、メチルセルロースの使用基準である食品上限2%の使用制限が撤廃されたことから、メチルセルロース『MCE』の拡大を進めている。滑沢剤『ショート™シュガーエステル』を提案する三菱ケミカルは、多様化する菓子分野において、チュアブルタイプの錠菓等での検討や問い合わせが増えているという。高純度結晶セルロース『Comprecel®(コンプレッセル)』を提案する伏見製薬所は、新グレードとして追加した非加熱処理の可能な低水分品『S112』が機能性表示食品を含む生菌加工に実績を持つなど順調に推移。「近年は、熱編成をする栄養成分に適した添加剤として、新規参入の多い健食開発において引き合いが増加傾向にある」という。つづく
詳しくは健康産業新聞1805号(2025.2.5)で
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