連載⑬【薬局・薬店の新規事業】 調剤×健康相談×レストランのコラボで新業態

 福岡と熊本を中心に調剤薬局を展開する㈱新生堂薬局(福岡市南区)では、調剤薬局と健康相談・測定、レストランを併設した新業態「新生堂ヘルスケアステーション薬院」を西鉄薬院駅構内(福岡市中央区)に開設した。同社が20年前から展開している調剤薬局「新生堂薬局薬院駅店」内に、健康相談とレストランをコラボした新感覚店舗。新たな取り組みとして、管理栄養士が常駐し、測定機器を用いた健康チェックや相談を行う「シンプラスラボ」と、タニタカフェとコラボした1/2日分の野菜が摂れるワンプレートランチなどを提供する「シンプラスキッチン×タニタカフェ」を常設した。近隣には大手ドラッグチェーンを含め競合が多く、“健康に暮らせるまちづくり”のために必要な“健康になれる場所と健康になれるアドバイスをしてくれる人”の提供を志向し、調剤薬局にレストランと健康相談をジョイントした」(営業戦略本部副本部長・兼田直樹氏)という。

 

 「シンプラスラボ」には、同社の管理栄養士が常駐。同ラボには、野菜摂取量、肌タイプ、体組成、疲労ストレスなどプロ仕様の測定器を7種類設置し、測定後に様々な健康相談に対応。調剤薬局のラインアップは、地元のニーズを反映し、特に女性の悩みに寄り添ったスキンケア、健康食品、医薬品、化粧品・雑貨などをそれぞれ1/3程度の割合で揃えた。「主に女性向けを中心とした品揃えで、健康食品・サプリメントについては、フェムケア系のほか、福岡県が力を入れている減塩プロジェクト“スマソル”を支援すべく、血圧ケアに関するラインアップを揃えている。測定会などのイベントや、グループで展開するフィットネス会員との連携などで想定以上に良い反響を得ている」という。また、「シンプラスキッチン×タニタカフェ」では、ワンプレートランチのほか、「五種の薬味と発酵食品の養生スープ」や「彩り野菜の雑穀カレーライス」などのオリジナルメニューを提案。近隣がオフィス街ということもあり、OL層はもとよりサラリーマンなどにも好評という。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1804号(2025.1.15)で
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