健食受託企業に聞く、人気受注素材ランキング(2024下期実績/2025上期予想)
◆「乳酸菌」が連続1位、健食全体を牽引 「NMN」「コラーゲン」「プロテイン」も人気維持
本紙編集部では健康食品受託加工・製造企業を対象に、「今年下期の人気受注素材」と「来年上期の予想受注素材」について調査し、130社から回答を得た(複数回答)。今年下期は、「乳酸菌」が2位に10票差をつけてダントツだった。大手企業をはじめ、各社が特徴をもった乳酸菌を展開。機能性表示食品では、「腸内環境改善」「便通改善」などの整腸作用分野を筆頭に、「体脂肪低減」「内臓脂肪低減」「歩行機能の向上」「肌の潤い維持」「紫外線刺激から肌を保護する」「ストレスの軽減」「目・鼻の不快感を緩和」「食後の胃の負担を和らげる」「睡眠の質向上」「記憶力の維持」――など、様々なヘルスクレームの機能性表示食品が流通。ここ数年は、「免疫機能の維持」に続き、フェムケア領域における機能性表示食品も登場するなど、話題が尽きない。来年も健康食品市場全体を牽引していくことが期待される。
2位の「NMN」は、2020年にエイジングケアのニューフェイスとして初登場。2021年、2022年と連続で1位を獲得するなど、一躍人気素材の仲間入りを果たした。登場初期に比べ原料価格が下がり、商品開発が活発に。「肌の潤いおよび肌弾力を維持する」「高齢者の歩く力や握る力を維持する」を謳える機能性表示食品も登場した。3位の「プロテイン」は、スポーツ愛好家、健康美を望む女性、アクティブシニア層など、ユーザーの裾野が拡大。パウダー品は700億円を超える市場と推測される。10月に開催された「食品開発展2024」では、乳由来や大豆由来のほか、エンドウ豆、ソラ豆、ビール粕、パン酵母由来など、特色あるプロテインが展示され、来場者の関心を集めていた。プロテイン人気に伴い、「アミノ酸」もトップ10にランクインした。5位は「ビタミン類」がランクイン。「リポソーム型ビタミンC」の回答が複数あった。つづく
詳しくは健康産業新聞1802号(2024.12.18)で
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