23年国民健康・栄養調査 低栄養傾向の高齢者 男性12%、女性22%
厚生労働省は11月25日、2023年に実施した「国民健康・栄養調査」の結果を発表、野菜不足が顕著なことが分かった。調査は2023年11月に2,921世帯を対象に実施。「やせ」の割合は、男性では4.4%で女性では12.0%だった。女性の20~30歳代の女性では20.2%に上った。また、65歳以上の高齢者の低栄養傾向の者の割合は男性12.2%、女性では22.4%で、男女ともに85歳以上で多かった。血中コレステロール値に関する状況をみると、血清総コレステロール値が240mg/dl以上の者の割合は男性10.1%、女性23.1%だった。10年間でみると、男性では有意な増減はみられないのに対し、女性では2016年から有意に増加していた。
野菜摂取量の平均値は256.0g。男性では262.2g、女性では250.6gだった。男性では2013年の296.4gと比較するとこの10年間で有意に減少していた。女性でも2015年の288.7gをピークに年々減少。年齢階級別にみると、男女ともに20代で最も少なく、年齢が高い層で多くなっていた。食習慣について野菜を十分に食べるように改善したいか質問したところ、野菜の摂取量が70g未満の男性では「改善することに関心がない」が19.3%、「関心はあるが改善するつもりはない」が24.9%だった。摂取量が少ない人ほど関心が薄い人、もしくは改善する意思がない人が最も多いことが明らかになった。女性でも同様の傾向がみられた。つづく
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