〈24年度補正予算案〉【消費者庁】 機能性表示食品で買上調査拡充 【厚労省】 健康被害への対応強化

 2024年度補正予算案が11月29日、閣議決定された。消費者庁は紅麹問題を受けた機能性表示食品制度に関する対応予算を盛り込み、厚生労働省は健康被害の対応強化について予算を計上した。消費者庁の補正要求額は約24.7億円。消費者の安全・安心を守る観点から、紅麹関連製品に係る事案を受けた機能性表示食品制度等に関する対応として、「機能性表示食品における信頼性確保等に向けた取組等」に1.5億円を計上した。「紅麹関連製品への対応に関する関係閣僚会合」で取りまとめられた「紅麹関連製品に係る事案を受けた機能性表示食品制度等に関する今後の対応」を踏まえ、機能性表示食品等の摂取について、医薬品等との相互作用や過剰摂取等のリスクに関するリスクコミュニケーションの実施や消費者教育の強化などを行うとしている。また、「買上調査等による保健表示制度の適正化」に0.4億円を計上。事後チェックのための買上げ調査事業の対象件数を拡充する。このほか、「送料無料」表示の見直しについて、フォローアップを通じた効果の検証等で0.5億円を計上した。

 

 厚生労働省では「機能性表示食品等に係る健康被害への対応の強化等」に6.4億円を計上。紅麹による健康被害事案を受けて、機能性表示食品等に係る健康被害の情報提供を義務化する制度改正を行ったことに対応する。制度の改正で今後、情報提供の増加・複雑化が見込まれるため、制度の円滑な導入を図り、収集分析を迅速化するとともに、審議会等の会議で速やかに審議した上で定期的にその結果を公表する。具体的には、①制度改正に係る研修会等の実施、審議体制の強化、②食品衛生申請システムの改修 ――を行うとしている。つづく

 

 

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