【トピックス】 徳島大コホート研究、肥満と代謝異常の組み合わせでがんリスクに変化
徳島大学は11月26日、肥満や代謝の関係を基に、がんの発症リスクに変化があるとした研究成果を発表した。同研究は、J-MICC Studyの大規模日本人集団データの前向きコホート解析により、代謝表現型とがんとの関連について検討したもの。対象者53,042人において、追跡期間の9.1年(中央値)の間に4,467人(男性2,423人、女性2,044人)が、がんに罹患した。年齢、性別など交絡の要因となりうる因子を調整したCox比例ハザードモデルにおいて、代謝的に不健康な肥満の方はがんになりやすいという結果になった。
また、部位別がん罹患の解析では、代謝的に健康な肥満、代謝的に不健康な肥満の方は大腸がん、肝臓がんに、代謝的に不健康な正常体重の方はすい臓がんになりやすいことがわかった。女性のみの解析では代謝的に健康な肥満、代謝的に不健康な肥満の方は乳がんに、代謝的に不健康な肥満の方は子宮体がんになりやすいことが示された。つづく
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