消費者庁、大正製薬に措置命令 「ステマ告示」に違反
消費者庁は11月13日、大正製薬㈱(東京都豊島区)に対し、景品表示法に違反する行為があったとして、再発防止などを求める措置命令を行った。同社は2023年3月1日にサプリメント『NMN taisho』を発売。インフルエンサー3人に対し、Instagramでの投稿を依頼した。インフルエンサーはInstagram上で「いくつになっても自分らしく、“今が最高”と思える活き活きとした日々を過ごしていきたいですね!」などと広告であることが分かるよう「#pr」等の表記をして投稿。
同社は投稿された表示の一部を抜粋して、今年4月3日および19日から5月22日まで、自社ウェブサイトにおいて同様の表示を行っていた。ウェブサイト上では大正製薬がインフルエンサーに依頼した投稿の抜粋であることを明かしておらず、表示内容全体から「一般消費者にとって事業者の表示であることが明瞭になっているとは認められなかった」とみなし、ステルスマーケティング告示に違反するとした。消費者庁は同社に対し、景品表示法に違反するものである旨を周知徹底すること、再発防止策を講じ、従業員等に周知徹底することなどを命じた。消費者庁によると、3月1日~4月31日の約1年間で同製品は1万5,000個販売され、売上高は約4億円に上るとしている。つづく
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