【トップインタビュー】 幅広い業種業態で、健康課題を解決
一般社団法人健康ビジネス協議会 会長/㈱ブルボン・代表取締役社長 吉田 康 氏
(一社)健康ビジネス協議会(事務局:新潟市中央区)は、会員企業のビジネスマッチングなどによる新たなビジネス創出に取り組んでいる。異業種横断型の健康ビジネスについて、吉田康会長に話を聞いた。
健康をSDGsの視点で捉え、環境問題などを含めた多角的なアプローチを行っています。20世紀のエネルギーといえる化石燃料は様々な産業を生み出した一方、過度な利用による枯渇や環境問題が表面化しています。持続可能な利用とグリーン経済への移行が求められる中、健康ビジネス協議会では印刷業界における水性インキの普及で地球環境や働く人の労働環境に配慮する取り組みを推進しています。
循環型の社会づくりは昨今の大きな潮流であり、健康は幅広い業種業態で取り組む時代が到来しました。我々は異業種交流の場を提供することで、新たなビジネス創出を図っています。新しいものを生み出すためには、異業種に視点をむけるなどの幅広い視野が必要と捉えており、「食」「ものづくり」「サービス・交流」の3部門で活動しています。全体を取りこぼさないという意味では、新規部門を立ち上げる必要もあるかもしれません。新たな気づきが得られる組織にしていきたいと思っています。
人口減少に歯止めがかからない日本は、いかに生産性を高め国力低下を防ぐかを考える時期に来ています。産業界ではデジタルトランスフォーメーション(DX)やグリーントランスフォーメーション(GX)が注目を集めています。循環型の経済社会実現に向け、今後はバイオテクノロジーを活用するバイオトランスフォーメーション(BX)がカギになると推測しています。SDGsの 達成に向け、現在は生みの苦しみの真っ只中ではありますが、こうした知見がいずれビジネスに相乗効果をもたらし、産業界に大きな変革をもたらしていくのだと思います。つづく
詳しくは健康産業新聞1799号(2024.11.6)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら