SAC研究会 睡眠の質改善や認知機能向上など、最新知見を報告

 SAC研究会は10月22日、都内で「SAC研究会・研究集会」を開催。ニンニク成分・S-アリルシステイン(SAC)についての最新知見を報告した。事務局の丸勇史氏(備前化成㈱・研究開発本部・本部長)は、「2021年に活動を開始し、今回で3回目の研究集会を迎えた。SACに特化した研究会は唯一であり、研究者、アウトプットする企業、メディアの方々の情報交換に役立てれば」と開会の挨拶を述べた。

 

 基調講演「生体の酸化ストレス応答と食品因子」(同志社大学大学院・市川寛教授)のほか、日本大学、㈱桃屋、備前化成㈱が研究成果を発表、㈱アルファメイルがSAC含有サプリメントのニーズと販売状況を報告した。㈱桃屋の長田裕子氏は、「熟成ニンニクエキス含有食品摂取による認知機能向上効果について」と題して講演。SACについて、「抗酸化活性を有し、脳血流関門を通過する」と説明、「熟成ニンニクエキス自体も抗酸化活性を有しており、認知機能に与える影響についてヒト試験では視覚記憶力に有意差がみられた」と報告した。

 

 備前化成㈱の丸勇史氏は、「SAC高含有ニンニクによる睡眠の質の改善効果」をテーマに、ニンニク粉末(SACニンニク:備前化成)を12週間摂取(SACとして2mg/日)した試験結果を報告した。OSA睡眠調査票MA版(OSA試験)およびピッツバーグ睡眠質問票日本語版(PSQI試験)によるヒト試験で評価したところ、「OSA試験では、入眠と睡眠維持において有意な改善を認めた。また、ピッツバーグの睡眠試験では、睡眠の質と入眠時間を有意に改善することがわかった」と説明、「眠りにつく困難さと眠りについてからの睡眠維持を改善すること、それによって睡眠の質が向上することが明らかになった」と述べた。つづく

 

 

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