ホーチミンで食品素材展「Fi 展」開催、日本からも複数出展
食品素材展示会「Fi Vietnam2024」(インフォーマグループの主催)が10月9~11日の3日間、ベトナム・ホーチミンのサイゴン展示コンベンションセンターで開催された。一般食品・飲料、サプリメント向けの原料や添加物などの展示会として隔年で開催、今年で7回目。国内外から175社が出展した。日本からはアリメント工業、MP五協フード&メディカル、オリザ油化、日本製紙、丸善製薬などが出展した。日本の海外法人からは協和発酵バイオシンガポールや森永乳業ベトナムなども参加した。
原料サプライヤーのオリザ油化は、近年ベトナムなど東南アジア向けで輸出実績の多い米由来素材『オリザセラミド』『オリザポリアミン』『桜の花エキス』などをアピール。米油の輸出でベトナムに進出している同社だが、機能性素材についてはこれからだといい、代表取締役の村井弘道氏 は、「桜の花は イメージが良く、関心を持ってもらえた」としている。桜の花エキスについてはタイ国食品医薬局(FDA)に原材料登録して認可されており、「タイでの食品素材としての認可が、タイのみならずASEANでも安全性の良いアピールになっている」と話した。
健康食品の受託製造を展開するアリメント工業は初の出展で、美容や抗メタボ、腸内環境など、コンセプトに応じたサプリメント商品を用意し、OEMサービスをアピール。取締役海外事業室室長の小関正浩氏は、「商品のテーマや処方・設計など、ある程度こちらで企画し、半製品の状態で提案することで関心を持って貰えた」とした。一方、同社の杉本貴志氏は、「ベトナムへの進出については見えにくい、不透明なところも多い印象を受けたが、伸び代の大きい市場なのでアプローチを継続していきたい」と感想を述べた。
原料サプライヤーの丸善製薬は『ブラックジンジャー抽出物』や『パイナップル果実由来グルコシルセラミド』を提案した。『ブラックジンジャー抽出物』については、抗肥満・抗メタボ領域での有効性をアピール。国際本部海外営業部部長の中司貴久氏は、「ベトナムでは肥満の方が少ない。肥満対策は数年先の課題になるので、今から種まきをしたい」と話した。つづく
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