1,000小間超「食品開発展」、来場者5%増3.8万人
機能性素材や受託製造サービス、各種機器等が集結した「食品開発展2024」(主催・インフォーマ マーケッツ ジャパン)が10月23〜25日、東京ビッグサイト西1・2・4ホール&アトリウムで開催され、651社(共同出展含む)が出展、過去最大となる1,005小間の規模となり、前回比4.9%増の3万8,028人が来場、テレビ取材も行われるなど、高い関心を集めた。海外からの来場も回復、アジアなど54ヵ国・地域から参加。フェムケア、プロテイン、乳酸菌、キノコ系など多種多様な訴求・素材が紹介され、活発な商談が行われた。
食品開発展は今回で35回目。コロナの影響から脱却し、西4ホールに会場を拡大し過去最高となった前回の出展社数をさらに上回った。海外からの出展も回復、アジアを中心に、カナダ、オーストリア、ドイツ、イタリア、ブラジルなど、18ヵ国・地域から120社が出展した。国際展示会として海外からの来場も目立ち、54ヵ国・地域から来場があった。前回は韓国が最も多かったが、今年は中国が逆転。海外来場者の22%を占めた。出展企業からは、「特に中国、韓国、台湾が目立った」「ハラル原料への関心が高かった」といった声が聞かれた。
機能性素材では、NMN、プロテイン、乳酸菌、コラーゲン、藻類、キノコ系、植物発酵エキス、サジーほか、トレンド素材や話題の素材、伝統素材までが勢ぞろい。訴求では「腸」「プロバイオティクス」に加えて、「フェムケア」「アップサイクル」などが目立った。また有力受託企業が多数出展。「新規受注が獲得できた」「企業との新たなジョイントの話もあった」「グミ受託の引き合いがすごかった」といった声が聞かれた。「ペット受託をPR、異業種や海外の訪問が多かった」との声もあった。機能性表示食品制度が改正される中、各種試験を行う食品CROも注目を集めた。
各企業が新素材や研究成果などを披露する出展社プレゼンテーションは過去最高の436講座。延べ1万1,393人が聴講、立ち見となる講座もあった。あらゆる産業で話題を席巻する「AI」関連の講座も関心を集めた。食品工場の「DX化」に関するセミナーも行われた。制度改正に関する健康食品産業協議会のプレゼンも大きな反響を呼んだ。つづく
詳しくは健康産業新聞1799号(2024.11.6)で
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