特集【”冷え”対策~温活サポート~】 ”温活+○活” 今後のトレンドに

 猛暑が続いた今夏、冷たい飲料やアイスクリーム、連日のクーラーで体を冷やす行為を行った人も多いと思われる。夏場に過度に体を冷やす行為を繰り返すことで「冷え貯金」となり、秋口から冬場に掛けて、風邪を引きやすくなる、自律神経が乱れるなど、様々な弊害をもたらす要因になると専門家も警鐘を鳴らす。こうした中、健康・美容のために日常的に身体を温める「温活」というライフスタイルが、健康・美容意識の高い女性層を中心に人気を集めている。Well-beauty Style協議会(主催:インフォーママーケッツジャパン㈱内)が今年3月に発表した5活(「温活」「腸活」「眠活」「骨活」「筋活」)の取り組み状況についての調査によると、全国の30~50代の働く女性の内、12%が温活を実践しているとの結果が出た。

 

 身体を温めることによるメリットは、血行促進に伴う冷え症状の改善はもちろん、深部体温を上昇させ免疫力や自然治癒力、基礎代謝の向上、ストレスケアや快眠のサポート、発汗に伴う体内に溜まった老廃物のデトックス作用、さらに肥満やセルライト、むくみ、シミ・シワの予防、髪のパサツキ改善など――など、数え上げればきりがない。実際、前述の調査でも5活に期待する効果について、「免疫力の改善」が29%でトップ、次いで「便通の改善」(22%)、「ダイエット効果」(12%)との回答が続いた。

 

 温活と〇活の組み合わせによる相乗効果にも期待が高まる。乳酸菌や発酵食品の摂取による腸活と、温活の組み合わせによる「腸温活」や、温活と眠活の併用は既に人気が出始めている。さらに、話題のフェムケア分野でも、妊活や女性特有の不定愁訴の軽減に、温活が活用されるケースが増えつつあり、「ヨモギ蒸し」などが人気を集めている。最近では女性誌や健康雑誌、ネットメディア等でも、冷え対策・温活サポートの重要性、温活に組み合わせる〇活の情報を発信する機会が増えており、温活自体はもちろん、「温活+〇活」が、今後のトレンドとなりそうだ。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1798号 (2024.10.16)で
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