安心安全な珪素は「非晶質(アモルファス)」と強調(立田氏)
日本珪素医療研究会(東京都中央区)主催による「水溶性珪素特別講演会」が9月28日、都内で開催された。同研究会の事務局長で、㈱APAコーポレーション代表取締役の岡田憲己氏は、冒頭の挨拶で、「今回のセミナーは、学者や研究者ではなく、珪素販売に関わる代理店、当社以外のメーカーを含め、多くの人々に珪素の正しい情報を共有する場として実施した。珪素業界の健全な発展のため、今後もこうした機会を持ちたい」と述べた。
富山県立大学准教授・立田真文工学博士の講演では、珪素(Si)は酸素と結合したシリカ(SiO2)の状態で存在するとし、シリカの有用性については、様々な論文が発表されており、間違いないとした。一方で、珪素を正しく知らなければ、とても怖い物質であるとも指摘。特に「鉱物性だから危険、植物性・自然由来だから安全という一般的な概念は、シリカには該当しない」と述べ、「安全安心なシリカは、非晶質(アモルファス)であること」と強調した。同氏は、シリカには結晶質と非晶質があり、結晶質のシリカは、①粒子が小さい②形状が針のようにシャープ③溶けない(反応しない)という特徴があり、世界保健機構から発がん性物質に分類されているという。また鹿児島県など水道水中のシリカ濃度が濃い地域で、犬のシリカ尿結石が多く観察された論文などを事例に挙げ、天然シリカ水であっても、結晶質シリカが入っている場合、飲水により粒子が小さくシャープなシリカの結晶が、分解されず内臓に突き刺さる、体内に蓄積されるなどにより、炎症反応を起こし、細胞に悪影響を及ぼす危険性があると指摘した。つづく
詳しくは健康産業新聞1798号 (2024.10.16)で
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