タイでビタフーズ展、「コラーゲン」トレンドに

 機能性素材などに関するBtoB展示会「Vitafoods Asia 2024」(インフォーマグループの主催)が9月18〜20日、タイ・バンコクで開催され、約40の国・地域から約600社が出展した。日本からの参加企業数は過去最多となり、海外来場者から高い関心を集めた。素材でトレンドとなっていたのは、世界的にも市場拡大が続くコラーゲン。50社以上がPR、美容・骨・スポーツ用途などの提案が行われた。「Vitafoods Asia」はコロナをきっかけに、シンガポールからタイ開催に変更となってから3回目の開催。シンガポール開催時の3倍近い出展社数となった。昨年までの「Fi Asia」との同時開催ではなく、初の単独開催。出展企業数は前年並みだが、出展エリアは約20%拡大した。正確な来場者数は集計中だが、約1万人が来場したと見られる。

 

 会場はバンコク中心地のSukhumvit駅から1駅の立地にあるシリキット王妃国際会議場。入口近くに設置されたジャパンパビリオンは初日から大賑わいで、一時、通路を通ることができないほどの人気だった。同パビリオンには、アスタリール、アピ、アリメント工業、オムニカ、オリザ油化、東栄新薬、新田ゼラチン、日本生物.科学研究所、ニュートリション・アクト、フォーデイズ、フューチャー、森下仁丹が出展。パビリオン以外でも、カネカ、KISCO、STANDAGE、大和薬品、日本食品分析センター、バイオアクティブズジャパン、ビーアンドエス・コーポレーション、備前化成、ファイン、富士カプセル、三菱ガス化学、三菱商事ライフサイエンス、雪印メグミルクなどが出展した。海外現地法人からはMorinaga Nutritional FoodsやKyowa Hakko BioSingaporeなどが出展、日本企業の出展数は過去最多となった。このほか中国、韓国、台湾、スペイン、アメリカ、タイ、ベルギーパビリオンを設置、国際色豊かな展示会となった。

 

 会場は、素材・原料エリアが約6割、最終製品エリアが約3割、受託・PBエリアとサービス・装置エリアが残りの約1割を占めた。出展製品で特に目立っていたのがコラーゲン。ジェリータやゼライス、新田ゼラチンなど、50社以上がコラーゲン関連製品を展示していた。訴求は美容に加え、骨やスポーツ用途などでのPRが行われていた。運動後の摂取を推奨する提案も見られた。会場ではプロバイオ・プレバイオ、ポストバイオ関連の原料・製品も目立った。「プロバイオティクスリソースセンター」というパビリオンも設置されていた。このほかオメガ3、植物抽出物、アスタキサンチンなど多様な素材が紹介され、来場者の関心を集めた。つづく

 

なお、次回の「Vitafoods Asia」は2025年9月17〜19日に開催。来年は再び、「Fi Asia」と同時開催になる。日本窓口はインフォーマ マーケッツ ジャパン㈱(☎03-5296-1017)まで。

 

 

 

詳しくは健康産業新聞1797号 (2024.10.2)で
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