特集【大阪府~健康・美容産業~】 ヘルスケア産業の育成・創出を成長の軸に
2025年4月13日の開幕まで、残り200日余りとなった日本国際博覧会(大阪・関西万博)。「大阪ヘルスケアパビリオン Nest forReborn」では、健康産業界への貢献度も高い大阪大学教授の森下竜一氏が総合プロデュース。大阪府が成長戦略に掲げる健康・医療・ライフサイエンスの最先端情報を見ることができるパビリオンとなるもようだ。昨年12月には、大阪商工会議所が優れた大阪の中小企業・スタートアップを発掘・支援し、その象徴的な成果、活躍を効果的に発信する目的で、大阪ヘルスケアパビリオン内の「展示・出展ゾーン」への出展候補者を選出。同ゾーンには、毛細血管スコープのあっと、遠赤外線血行促進用衣の山本化学工業、機能性表示食品開発支援のたしかにプラスなど、在阪のヘルスケア企業の中でも複数社が出展を表明しており、万博開幕を前に士気も高揚している。万博会期中(2025年4月13日(日)〜2025年10月13日(月))の26週間、毎週異なる大阪の中小企業・スタートアップによる様々なテーマの展示を計画している。
大阪・関西万博のテーマがヘルスケアになるほど、大阪府と医療・健康産業の繋がりは深い。「くすりの町」として400年以上に亘り発展してきた大阪市内には、現在でも大手製薬メーカーの本社が軒を連ねる。また「彩都ライフサイエンスパーク」「北大阪健康医療都市」「未来医療国際拠点Nakanoshima Qross」など、医療、ライフサイエンスの先端研究機関も数多く集積している。大阪府下には健康・美容産業界で全国的にメジャーな企業も数多く本社を構えている。健康食品・化粧品の原料サプライヤーでは、岩瀬コスファ、日本粉末薬品、ダイセル、帝人、カネカ、日本生物.科学研究所などが代表格。健食メーカーでは、三基商事、田村薬品工業、大和酵素、井藤漢方製薬、小林製薬、森下仁丹、ファインなどが本社を構える。また化粧品メーカーでは、マンダム、サンスター、ロート製薬、I-neをはじめ、TOAを筆頭に東洋ビューティ、ミリオナ化粧品など、受託業界の大手・有力企業が多く所在する。さらに“ものづくり”でも実績の高い地域柄、日本トリム、トラストレックス、アクアバンクなど、家庭用医療機器や健康機器分野の大手・有力メーカーが多いのも大阪ならでは。ヘルスケア分野のエビデンス取得を支援する総合医科学研究所やワンネスサポート、たしかにプラスなどのCRO系企業も数多く存在する。つづく
詳しくは健康産業新聞1796号 (2024.9.18)で
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