連載⑨【薬局・薬店の新規事業】 クマ笹、霊芝など健食30品超、健康相談で新規イベントも

 すずらん健康館武蔵境店(東京都武蔵野市)は、京都府木津川市の漢方薬局「すずらん薬局」の姉妹店として2000年に創業。代表取締役・薬剤師の松井啓子氏は、延べ10万人超の健康相談実績を持つ。「病院でこれ以上の治療が難しいとされた人」「体にきつい治療や強い薬を使わずによくなりたい人」「薬の副作用を少しでも減らしたい人」の役に立ちたいとの想いから、創業以来、毎日の食事や生活習慣、睡眠、胃腸の状態など一人ひとりの悩みを把握し、体に負担を掛けない漢方薬や健康食品を選定、その人に合う対策を提案している。健康相談の対象者は、乳幼児から90代の方まで多岐に亘る。「電話やメールでの相談は、時期にもよるが週10件以上、多い時は20件以上になる。LINEでの相談にも対応しており、増加傾向にある」(薬剤師・遠藤綾華氏)という。

 

 健康食品は、対面相談販売限定商品を含め、ツバメの巣、クマ笹、ベニクスノキタケ、霊芝、マイタケ、冬虫夏草、紅参など、漢方生薬でも使用される素材を中心とした単味品やプレミックス品のほか、CoQ10や核酸、ルテイン、クレアチン、PS(ホスファチジルセリン)、グルコサミンなどを配合したサプリメント30品超をラインアップ。最近の相談内容の傾向については、「女性特有の悩みに関するものが増えており、体調の不調や呼吸器に関する相談、健食と薬との飲み合わせに関するものも多い」という。「将来的なサロン化も視野に、昨年より企画イベントを順次開催。10月以降も乾燥対策やハロウィンにちなんだキャンペーンなど、健康相談だけでなく楽しんで参加できるようなイベントの企画で、新たな試みに取り組んでいく」という。つづく

 

 

詳しくは健康産業新聞1796号 (2024.9.18)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら