2024年上期の化粧品統計まとまる 国内外とも伸長、消費も活発化

 今年上期(1〜6月)の化粧品市場は、国内外とも大幅な回復基調が見られた。国内販売金額は前年同期比9.4%増、輸入実績は同18.8%増となった。国内・輸入共に皮膚用(スキンケア)、仕上用(メイクアップ)が2ケタ増となった。なかでも輸入実績ではカラーメーキャップが約4割の伸びとなった。国内消費の回復は、他の統計からも明確。通販・店販共に化粧品の消費が活発化していることがうかがえる。

 

 経済産業省が8月15日に公表した生産動態統計の2024年6月分確報値を下に、今年1〜6月分の化粧品販売金額を集計した結果、前年同期比9.4%増の6,791億937万円となった。類別概要では、「香水・オーデコロン類」が同21.4%増の41億9,216万円。「仕上用化粧品類」が同15.4%増の1,368億7,755万円。「皮膚用化粧品類」が同13.6%増の2,996億8,005万円と全て2ケタ増。日焼け止め等を含む「特殊用途化粧品類」も同6.3%増の605億2,252万円となった。「頭髪用化粧品類」は同1.1%増の1,778億3,709万円と他に比べると伸び率は小さかった。なお、男性皮膚用化粧品は同16.7%増の102億3,032万円となった。

 

 一方、日本輸入化粧品協会(東京都港区)が8月9日に発表した2024年1〜6月期の化粧品輸入実績は、前年同期比18.8%増の2,090.8億円となった。類別概要では、「カラーメーキャップ化粧品類」が同39.4%増の352.3億円と大幅伸長。「香水・オーデコロン類」は同20.7%増の209.0億円、「ベースメーキャップ・皮膚用化粧品類(ボディ含む)」が同18.2%増の920.2億円、「頭髪用化粧品類」が同0.3%増の290.4億円となった。「頭髪用化粧品類」が横ばいだった以外は、全て2ケタ増と好調に推移した。国別では、首位の韓国が同33.2%増の599.7億円、2位のフランスも同30.0%増の517.3億円と好調を維持。シェアは韓国が28.7%、フランスが24.7%となっおり、引き続き韓国の躍進が目立つ。つづく

 

 

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