機能性表示改正、パブコメに107件 「GMP」「120日ルール」等で意見相次ぐ
消費者庁は8月23日、機能性表示食品制度の改正を盛り込んだ食品表示基準の一部改正案に対して寄せられた意見の概要と、それに対する考え方を公表した。意見募集は6月27日~7月26日まで実施。「GMP」や「新規成分120日ルール」などに対し複数の意見が寄せられた。寄せられた意見は107件。1件に複数の内容を含む意見があり、これらを分割して集約すると385項目になるとしている。
新規成分の慎重な確認を行う「120日ルール」に関して、120日になる要件を問う意見が複数あった。これに対し消費者庁では、詳細は来年4月1日までに示す予定と答えた。また、摂取上の注意等の記載で、「これまで以上に表示文字数の増加やポイント数の縮小化を招き、視認性を損ねる可能性がある。商品を販売する企業のHP上に記載し、そのURLを商品に記載することによる表示方法も認めていただきたい」との要望があった。
これに対し、「紅麹関連製品への対応に関する関係閣僚会合」で取りまとめられた今後の対応の「情報提供のDX化、消費者教育の強化」も踏まえ、継続的に検討していくとした。「キャッチコピーの規制について、ルール化の導入を速やかに検討してほしい」との声に対しては、改正後に流通している食品の表示状況なども踏まえ、必要な対応を検討していくとした。
GMPに関しても多数の意見が寄せられた。「GMPの適合については、外部認証機関での認証が必要か」との質問には、「外部認証機関での認証を求めるものではない」と回答。「製造を外部委託している場合、製造者におけるGMP準拠状況を確認するためのチェックリストなどは示されるのか」に対しては、告示に定める基準に沿ったチェックリストを作成する予定とした。またGMPの指導について、当面は消費者庁が行うことを想定していると回答。「なお、都道府県が実施することも可能」としている。つづく
詳しくは健康産業新聞1795号 (2024.9.4)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら