特集【男性サポート商材】 男性更年期の健食活用に期待
男性特有の悩みに着目したサプリメントや飲料が活躍の場を広げている。DgSやCVSなどのリアル店舗では、サプリメント、飲料など各社の活力系商材が棚に並ぶ。CVSなどで「凄十」(飲料・サプリメント)シリーズを展開する宝仙堂は、前年比2ケタ増の売上を達成した。「“体力アップ”や“暑さ疲れ”で利用する人も増えている」と話す。認知度の高いマカを配合した商品が多く、井藤漢方製薬は、飲料「マカMAX」シリーズやなどを展開。商品拡充を進め、一部CVSにも配荷が始まり、販売量が伸長している。『マカの元気ドリンク』を店販中心に展開するポッカサッポロフード&ビバレッジは、昨年の販売数量が前年を上回り、「新型コロナが5類に移行し、飲食シーンが増えたことも影響している」と話す。今年上期も「販売数量は前年並みで推移する」という。
「排尿後に残尿感が残る」「1日何日もトイレにいく」「夜間の頻尿が続く」など、排尿トラブルに悩む人は1,000万人とも言われる。「2022年国民生活基礎調査」によると、「頻尿(尿の出る回数が多い)」の自覚症状がある65歳以上の男性有訴者率は、人口千人当たり119.8。1位の「腰痛」に次いで2位と高い数値を示した。予防策の1つとして健康食品も活用されている。メジャー素材のノコギリヤシを筆頭に、ペポカボチャ、ボタンボウフウ、シーベリー、シークヮ—サー、ミスカミスカ、冬虫夏草などの原料が流通する。沖縄アロエでは、沖縄県産シークヮーサー由来のノビレチン配合サプリメントを通販主体に展開。排尿トラブル改善分野での機能性表示食品の届出に向けた準備も進めている。
さらに、ここ数年は、男性更年期障害の「LOH(加齢男性性腺機能低下)症候群」が顕在化している。加齢に伴う男性ホルモン(テストステロン)の低下によって、性機能低下や頻尿などの性機能関連症状や、精神・心理症状、身体症状など、様々な症状が起きる。新聞や雑誌、テレビなどで取り上げられる機会が増えているほか、自身の悩みをSNSなどで発信する著名人も少なくない。厚労省では、一昨年に20~64歳の男女5,000人を対象に「更年期症状・障害に関する意識調査」を実施。その中で「男性にも更年期にまつわる不調があること」について男性に聞いたところ、「良く知っている」は、最も多くて60~64歳の16.5%だった。具体的な対策では、各年代とも「特に何もしてない」という回答が最も多く、今後の市場活性化に期待される分野といえる。つづく
詳しくは健康産業新聞1794号(2024.8.21)で
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