機能性表示食品、16%が現在摂取

 機能性表示食品を現在摂取している割合は約16%で、このうち2割が毎日摂取していることが、消費者庁が8月13日に公表した2023年度「食品表示に関する消費者意向調査」報告書でわかった。前回調査と比べて、「現在摂取」の割合が微増となった一方、「毎日摂取」の割合は減少。また、機能性表示食品を「どのようなものか知っている」割合が前回調査から減少した。

 

 調査は民間への委託により、全国の15歳以上を対象に、食品表示制度の理解・活用状況などについて、24年3月1日〜10日にネットによるアンケートを実施。制度全般、保存方法、原材料名、添加物、製造所固有記号、栄養成分などについて質問し、有効回答4万8,806件から無作為に1万サンプルを抽出した。現在の健康状態について、「よい」(13.8%)と「まあよい」(27.8%)の合計は4 割。普段、自身の健康について「気を遣っている」(25.7%)と「どちらかと言えば気を遣っている」(49.6%)の合計は75%だった。

 

 保健機能食品について、「どのようなものか知っている」との回答は、特定保健用食品が24.6%(前回26.5%)、機能性表示食品が17.5%(同19.0%)、栄養機能食品が14.5%(同15.1%)といずれも減少。「聞いたことはあるが、どのようなものか知らない」がいずれも6割超となった。機能性表示食品を「現在摂取している」割合は15.7%(同15.0%)。60代女性が19.8%で最も多かった。機能性表示食品を現在摂取している人に摂取頻度を聞いたところ、「毎日」は23.4%。前回調査から4.9ポイント減少した。

 

 機能性表示食品の説明について正しいと思うものを選ぶ設問では、「事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示したものである」と正答した割合は16.8%(同15.2%)。依然として2割を下回る結果となっている。機能性表示食品について、届出情報を消費者庁ウェブサイトで確認できることを知っている割合は12.9%(同16.0%)。このうち実際に確認したことがあるのは51.8%だった。つづく

 

 

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