札幌で統合医療機能性食品国際学会、国内外から400人超

 「統合医療機能性食品国際学会第32回年会(ICNIM2024)」が7月20日、21日の2日間、札幌市内で開催された。開催にあたり、同学会会長の伊藤壽記氏は、「参加者は400人を超え、その内半分が海外27ヵ国からの参加になる。活発な討論を行って欲しい」と挨拶した。来賓挨拶では、経済産業省北海道経済産業局総務企画部部長の齊藤正憲氏が「バイオ医療やヘルスケア分野における企業の研究開発や事業化を支援していく」と強調。その上で、「本学会は海外から多くの優秀な研究者が集まり、統合医療分野における機能性食品の新たな可能性を探求する貴重な機会。研究者や企業にとって良い刺激となり新たなイノベーションの源泉となることを大いに期待したい」とエールを送った。北海道副知事の三橋剛氏は、「学会活動を通じて、安全安心、そして美味しい機能性食品の開発を促進し、関連産業の発展に繋がることを期待する」と述べた。

 

 一般講演およびポスターセッション合わせて52題が用意され、担子菌培養抽出物『AHCC®』の研究成果の報告が目立った。University of OttawaのChantal Matar氏は、妊娠中の母マウスや、生後間もない時期に抗生物質を与えた仔マウスに、『AHCC®』を経口摂取した研究成果を報告。「『AHCC®』は、乳腺の恒常性の長期的な乱れを緩和する潜在的役割を担うことが示唆された」とした。Dr Ursula Jacob Health Care AGのUrsula Jacob氏は、『AHCC®』を用いた慢性炎症性疾患患者における免疫システムについて、患者のカルテをもとに改善例を紹介。稲富動物病院の稲富大樹夫氏は、猫コロナウイルス感染症に対する『AHCC®』給与の効果について研究成果を報告した。つづく

 

 

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