連載⑦【薬局・薬店の新規事業】 調剤薬局向けの栄養ケア食品『たべサプリ®』シリーズ

 ミタニHD㈱(高知県高知市)では、調剤薬局向けに栄養ケア食品『たべサプリ®』シリーズを提案している。ドラッグチェーンやスーパーなどにはない商品ラインアップを揃え、中国・九州エリアを中心に導入実績が増加している。

 

 調剤薬局市場は、薬価改定や後発薬の浸透などで倒産や淘汰が進んでいるものの、全国約6万店舗とコンビニよりも多く、身近な健康ステーションとしての今後の役割が期待されている。競争が激化する中、売上の柱となる処方せん枚数を獲得するには、より多くの患者を集める必要があり、処方せん調剤以外の収益源となる物販での差別化は不可欠だ。同社の『たべサプリ®』シリーズは、2016年7月にスタート。医家向けサプリメントなど予防医学や栄養学の商品開発実績を背景に、毎日食べるパンや調味料などの食品に機能性栄養素をプラスした新たな食品シリーズとして調剤薬局に提案している。「調剤薬局に訪れる顧客への物販は、スーパーやドラッグストアで購入できるものでは意味がない。食事や薬などの相談がしやすくなるなどコミュニケーションツールとしても重要であり、薬剤師・管理栄養士が推奨できるレベルのものを提供したいと考えた」(代表取締役社長兼CEO・三谷浩幸氏)という。

 

 ラインアップは、岡山県産ブドウ皮抽出エキス等配合の『アイケアドレッシズ』、高知県産西山金時パウダー使用の『缶詰サプリパン』、医師・サプリメーカーと共同開発した高知県産の玄米100%(無農薬・無化学肥料)のコーヒー風焙煎玄米飲料『四万十玄米珈琲』、高知県産桑の葉とオーガニックスーパーフードで海外では糖尿病者に人気のライスベリーをきな粉に配合した『大丈夫わらび餅』など20種類超。「『アイケアドレッシング』は好評で、店頭で完売までの期間が短くなっている。『缶詰サプリパン』は、賞味期限5年の長期保存食で災害備蓄食品としても有用。コーヒー需要にノンカフェインを訴求した『四万十玄米珈琲』も人気がある」という。同社の地元である四国をはじめ、中国、九州地方の20~30店を展開する調剤薬局を中心に導入が進む。「ここ1~2年は新規導入店舗が増えている。つづく

 

 

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