通販協、新会長に千趣会社長就任 弱者に寄り添いサステナブルを推進

 (公社)日本通信販売協会は6月21日、「第41回定時総会」で新会長の就任を承認し、その後記者会見を開催した。新会長は、㈱千趣会(大阪市北区)の代表取締役社長梶原健司氏が就任した。記者会見では、梶原健司会長が同協会の専務理事の万場徹氏と共に、就任にあたっての挨拶と今後の方針を語った。

 

 冒頭、万場専務は、同協会の主な活動として、「消費者向けの教育・保護」と「事業者向けの啓蒙活動」の2つを紹介した。また、近々の課題として、クレジットカード不正利用と紅麹問題による機能性表示食品制度の課題について協会の対策について語った。紅麹問題は、「機能性表示食品制度の問題ではなく製造工程の問題にあった」とし、同協会のサプリメント部会で引き続き安全性について協議していくとした。

 

 梶原氏は、通販市場が13兆市場に近づくことに触れ、「社会的ニーズと共に、社会的責任も高まっている」と述べた。課題対策として、「物流問題や資源削減などの環境負荷、セキュリティ強化に努めていく」と語った。物流問題は、2024年問題から、2030年問題にも繋がり、「再配達の削減、配送の効率化に努める」と強調した。セキュリティ課題については、クレジットカードの不正利用を防ぐため、経済産業省と共に官民共同で対策していくとした。また、ITの発展と共に通販形態の変化の先にある社会的弱者が置いていかれないようにするために、同協会のスローガンである「楽しく便利な」の原点に立ち返り、課題解決を行っていくと抱負を述べた。つづく

 

 

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