キリンホールディングス、ファンケルを買収 完全子会社へ
キリンホールディングス㈱(東京都中野区)は6月14日、化粧品・健康食品大手の㈱ファンケル(横浜市中区)の株式に対して株式公開買付け(TOB)を実施し、年内にも全株式を取得すると発表した。取得価格は総額約2,200億円。キリンでは、ヘルスサイエンス事業をグループの長期的成長を担う事業と位置付け、育成強化を図ってきた。2019年にファンケルの株式の約33%を取得すると共に、資本業務提携契約を締結していた。ヘルスケア事業では、2023年に豪州の健康食品企業「Blackmores Limited」を買収し、海外市場における事業基盤も獲得している。
キリンホールディングス代表取締役社長COOの南方健志氏は、「本件が成立することで、両グループの強みがさらに活かされ、国内外のお客様に新たな価値を提供することができると確信している。アジア・パシフィック最大級のヘルスサイエンスカンパニーを目指し、グループ全体の成長を実現していきたい」とコメント。
一方、ファンケルの代表取締役社長執行役員CEOの島田和幸氏は、「2019年の資本業務提携以降、商品開発、チャネル・インフラ、人材交流など様々な分野でシナジーを生み出してきた。本件の成立で、これまで制限されてきた両グループ間でのノウハウ・技術情報等の共有が可能となり、シナジー効果をより短期間で最大化できると考えている」と話した。つづく
詳しくは健康産業新聞1791号(2024.7.3)で
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