【NMN/学術トピックス】 NMNによるAMPK活性化の検証結果、 米国医学誌に掲載

 桐生大学医療保健学部准教授・川上智史らの研究チームは、㈱ウェルネス・ワンと「NMNによる細胞内エネルギー活性化と老化の予防・改善効果」においてin vitroでの試験を行った。研究チームは老化に対してアプローチするには抗酸化に加え、AMPK(AMP-activatedprotein kinase)の活性も必要としている。AMPKは、生体内のエネルギーセンサーであり、糖・脂質代謝の恒常性維持に働くセリン/スレオニンキナーゼでありAMPKを活性化することにより、好中球の活性化やオートファジーの促進、ミトコンドリアの機能を高めることによって老化を予防することができる。

 

 そこで、NMNを使用して、栄養の概念からAMPKの活性を測定し、加齢によって低下すると言われているNAD+の発現量も測定した。その結果、NMN添加群ではコントロール群を100%とした時、添加1時間後では506.5%、24時間後では849.2%の活性度の上昇がみられた。24時間経過してもAMPKの活性が有意にみられたことから、NMNはAMPKの活性に関与することが示唆された。またNAD+の測定では、NMN添加群においてはコントロール群に比べ有意に増加が認められたため、ミトコンドリアの機能向上についても示唆された。以上のことから、NMNによって老化防止予防効果があり、健康長寿の延伸、最終的には平均寿命の延伸に繋がる可能性が示唆された。この結果は、米国医学誌『BIOMEDICAL RESARCH&ENVIRONMENTAL SCIENCES』に掲載された。

 

 

詳しくは健康産業新聞1790号(2024.6.19)で
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