24年上期の人気受注素材・アイテム/24年下期予想

◆24年上期の人気受注素材、ナイアシンアミドがトップに

 今年上期(1〜6月)の人気受注素材(複数回答)を調査した結果、昨年2位のナイアシンアミドがトップに、昨年トップの幹細胞培養液(ヒト・植物含む)が2位となった。このトップ2は4年連続。さらに昨年調査で初めて12位タイにランクインしたエクソソームが6位まで順位を上げた。ヒト幹細胞培養液やエクソソーム配合化粧品は、エステサロンや美容クリニック等を中心普及が進んでおり、5月に行われた国内最大の美容展でも、多くの企業がこれら成分を配合した化粧品を展示していた。ナイアシンアミドも抗シワ・美白効果の表示が認められた成分として医薬部外品の定番になっている様子がうかがえる。

 

 一方、今年下期の人気受注素材予想のトップは幹細胞培養液(ヒト・植物含む)。2位はナイアシンアミド。このトップ2は当面続く見込み。3位は上期同様、ビタミンC(誘導体含む)がランクイン。ビタミンCは近年、低刺激化する加工技術や中性ビタミンCの開発など、高濃度配合に対応できるように進化しているもようだ。

 

◆24年上期の人気受注アイテム、ヘアケアがトップ維持

 今年上期の人気受注アイテム(複数回答)を聞いた調査では、昨年調査と同様に、ヘアケア(イン・アウトバス含む)がトップに。コロナ禍で定番化した中高価格帯のシャンプー・トリートメントは、大手ブランドやドラッグストア等のPB商品にも波及しており、引き続き旺盛な受注が見られている。固形シャンプーやカラーシャンプー、ドライシャンプーなどの回答もみられた。また、ヘアミルクやヘアオイル等のアウトバス製品も複数票を獲得。他にもハネ毛ケア用のスティックバーム、アホ毛ケア、頭皮用美容液――など、ヘアケア製品の細分が進んでいることがうかがえた。また化粧品の剤形として、バーム人気が高まっていることもうかがえた。なお、今年下期予想もヘアケア(イン・アウトバス含む)がトップとなっている。

 

 

詳しくは健康産業新聞1790号(2024.6.19)で
健康産業新聞の定期購読申込はこちら